2007年01月28日

品川の狛犬大豊作!

さて新しい職場の位置も確認し(前回参照)、せっかくここ(白金台)までやってきたので当然の如く狛犬探しをいたします。
まずは白金台から目黒にかけての神社をいくつか回ったのですが、ここはちょっとイマイチ。
唯一気になった大鳥神社の狛犬です。

大鳥神社欲張り狛犬

この写真だとわかりにくいのですが(わかりやすい写真は逆光で失敗)、子供も玉も両方抱えようとする欲張りな狛犬です。

さて次は目黒駅から電車で品川駅まで行きます。
そしてそこから、南にあるのになぜか北品川駅の商店街を抜け、その先の新馬場駅の近くにある荏原神社に向かいます。
その途中の稲荷神社にあったイチョウの木が凄かったです。
かなり巨大なイチョウなのですが、これの枝の生え始めるあたりが不気味な感じなのです。

新馬場のおばけイチョウ

周りの木々を次々と吸収・融合していって大きくなった妖樹、という謂れが出来てもおかしくない異様さ。
神社のすぐ近くなのに霊木になっていない(しめ縄は無かった)のは、むしろこの妖樹を抑えるために神社が出来たからとか?

そんな不気味な木を後にし、すぐ近くの目的の荏原神社に行きます。
ここにいたのはこれまで数十種見てきた狛犬の中でも飛び抜けて完成度の高い逸品でした。
まずはオスの方から。

荏原神社傑作狛犬オス

オス狛犬の凛々しい顔や流れるタテガミも美しいですが、何より目を引くのが足元の子供の咥える枝の先に咲く牡丹の花!
今までこんな粋な演出の狛犬は見たことがありません。
石を彫って、こんな精緻な花や枝を作るという技術も素晴らしい。
また背中にひょっこり顔を出している子供狛犬もなんだかプリティ。

そして向かいにいるメスの狛犬です。

荏原神社傑作狛犬メス

こちらにもまた子供狛犬が二匹います。
母親の足元でじゃれ合う二匹。一匹がもう一匹の尻尾を噛み、噛まれた狛犬はそれを邪魔だとばかり見上げます。
オスの方の子供以上に動きのある子供たちです。
落ち着いた姿で遠吠えする母親狛犬も勇壮です。

どちらの狛犬も、子供を含めた全ての狛犬が生き生きとしていて、造形に手抜きも無く、明治の作品にもかかわらず保存状態もよく、文句の無い傑作です。30分くらい嘗め回すように見ていました。その間何組か参拝客が来ていましたが、怪訝な目で見られてしまいましたよ。
まあとにかく傑作なので、狛犬にちょっとでも興味がある方がぜひ見てきたほうがよいと思います。

この神社でちょっと面白かったのが、オスの狛犬の写真にも小さく写っているのですが、屋根の上からヒョッコリと龍が顔を出しているんです。

屋根からヒョッコリ龍

左右対称の位置にも顔を出していました。屋根の上でどうなっているのか気になる・・・。

傑作狛犬も見ることが出来てホクホク顔で続いて向かったのは品川神社です。
第一京浜という大通り沿いに、あまりボク好みではない狛犬と、それでも中にある物を期待させる鳥居が姿を見せます。

龍の巻きつく鳥居

なんと鳥居に龍が絡み付いています。これまた粋な演出ですね。

長い階段を昇った先には、様々な狛犬が待っていました。
まずは今まで見たことのない色の狛犬。

備前焼狛犬

なんと備前焼の狛犬なんです。
造形もなかなかよいのですが、やはり脆いのかあるいは高値で売れてしまうからなのか、金網で囲まれてしまっているのがちょっと残念です。

更にちょっと外れた場所にはかなり最近の物ながら出来のよい狛犬がいました。

雲乗り狛犬

台座の部分がなんだかモコモコしています。雲に乗っている、ということなのだそうです。
そしてこの狛犬、なんと狛犬好きで有名な三遊亭円丈師匠が建立した物なのです。
道理で最近のにしてはデザインがよいわけです。
しかし自分で狛犬を建ててしまうなんで憧れますね。相場はどのくらいなのかしら?

境内に小さな山(といっても高さ2〜3メートルくらい)があってその上に小さな御嶽神社があるのですが、その山の斜面をよく見るとそこにも狛犬がいました。

斜面でボロボロ狛犬

こうやってアップで見てもちょっと分かりにくいくらいボロボロです。
相方は階段の上に台座無しで直に伏せている状態で、たまに蹴られてしまうのでしょう、やはりボロボロになっています。
台座が無いのでいつ誰に作られたのかまったく不明。扱いの悪い狛犬たちです。

そして一番奥、社の手前にいたのは見たことのある狛犬でした。

品川神社狛犬

そう、つい数十分前に荏原神社で見たばかりのあの傑作狛犬とまったく同じ造形なのです。
しかしながらこちらの方が彫りが大雑把(と言っても一般的な狛犬よりは良い)。
どちらかがパクリなのか? と思ったのですが、よくよく台座を見てみると、荏原神社にもあった「世話人 金崎彦兵衛」の名が彫られていました。
残念ながら石工の名前は無かったのですが、世話人が同じで造形が同じということはさすがに石工も同じと見てよいでしょう。
年代もこの品川神社の物の方が古く、荏原神社の物はこの形の狛犬作品の完成形ということなのではないかと思います。

品川神社を後にし、第一京浜をひたすら北へと向かいます。
とりあえず品川の先の田町駅までにいくつか神社があるので歩き続けます。
この辺の狛犬は小さな神社の物でも造形のレベルが高く、斬新さは無くても見ごたえのある物が多かったです。
もうすぐ田町という所で立ち寄った御田八幡神社には、これまでに本ですら見たことのない珍しい狛犬がいました。

御田八幡神社狛犬

一見普通の狛犬ですが、足元にいる子供狛犬が何をしているのか、拡大して見てみましょう。

乳飲み狛犬

なんとおっぱいを飲んでいるのです!
そう思ってみてみると、母親狛犬の表情も心なしか優しい感じに見えます。
オスの方にもやはり子供狛犬がいたのですが、子供に足を乗っけているように見えて、よく見ると隙間があるという微妙なこだわりがありました。
この辺の狛犬にはなんだか遊び心や粋な心が多く反映されているように思えます。
ちなみにこの御田八幡神社にはこんな狛犬もおりました。

御田八幡神社ポヨポヨ狛犬

う〜ん、凄いポヨポヨっぷり

こんな感じで品川周辺の狛犬を探索してまいりましたが、何と言っても最大の収穫は荏原神社の傑作狛犬です。
今まで見てきた狛犬の中でもトップクラスの出来ですし、人に自信を持ってオススメできる逸品です。
そして最後に見つけたレアな乳飲み狛犬も大きな発見です。
やっぱり狛犬は東京に限りますね〜。
ただかなりの歩き詰めだったので今日は筋肉痛になってしまいました。これさえなければ・・・。

タグ:狛犬
posted by オブ犬 at 20:58| 埼玉 曇り| Comment(2) | TrackBack(0) | 狛犬グラビア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱ狛犬ですよね。
Posted by ぷりん at 2007年01月29日 01:53
そう言われると、そうでもないぜ、って言いたくなっちゃいますよ。
でも特に今回の荏原神社の狛犬を見ると、やっぱ狛犬サイコーって思ってしまいます。
やっぱ狛犬ですよねッ!
Posted by オブ犬 at 2007年01月31日 01:24
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