「美女神社」
「膝折坂」
この二つの地名に魅かれ狛犬を探しに朝霞にやってきたものの、美女神社は普通以上(以下?)に地味だし、 狛犬にもほとんど会えずにいました。
住宅地の奥にある稲荷神社にたどり着くも、ごくごく普通でガッカリ。
気を取り直して次の目的地へと向かいます。
次の目的地があるのは東武東上線の朝霞駅の向こう側。
まずは今いる住宅地を抜け、大通りに出なければなりません。
方向はだいたいわかっていたし、道が複雑に入り組んだ住宅地では地図を見てもムダなので、適当に自転車を進めていきます。
しかしッ!
この住宅地がとんでもない場所だったのです。
狭い道で、激しいアップダウン。
山に登るというわけでもないのに、いや、山に登るならアップするだけですみますが、 ここではせっかくヒーコラ言って登ってきたのをあざ笑うかのようにすぐにダウン。 そしてまたアップ。
それはまさに、午前中に穴を掘って、午後にその掘った穴を埋めるという(想像) 刑務所仕事のよう!
そんな肉体のみならず精神にも徒労感を与える攻撃を受ける上、複雑すぎる道のせいでなかなか大通りにでることができません。
しかもボロボロになりながらやっと大通りに出たと思ったら、いつの間にか朝霞駅を通り越して隣の和光駅のすぐ近くではありませんか。
朝霞駅の方に戻ろうとしたら、緩いもののまた上り坂ですし。やってらんない!
こうして体と心をボロボロにされた住宅地の坂の数々ですが、 これらは何の名前も付いていない無名の坂たちです。
ならば、「膝折」というおそらく坂業界では最上級であろう称号を持つその坂は、 一体どれだけの恐ろしい力を持っているというのでしょうか。
未知なる恐怖におののきつつ、狛犬探しを進めていきます。
朝霞駅を渡り、そのすぐ先にあった神社にはやはり平成型狛犬しかいなかったのですが、 そこからさらに先に行った氷川神社でようやく古めの狛犬に出会うことができました。

尻尾が個性的な狛犬です。
ディフォルメされていないフサフサな尻尾は、まるで孔雀の尾羽のようです。
全然華麗ではありませんけどね。
ここではちょうど赤ちゃんを連れてお宮参りをしている人たちがいました。
鳥居の前でずっと記念撮影をしていて全然終わりそうにないので、スキを突いて申し訳なさそうに進入し、同じように脱出。
あまりにも幸せそうだったので、梅の花と一緒に遠目で撮影しちゃいます。

グリーン、ジャイアントー! (子供が大きく育つおまじない風)
トンチキな祈りを捧げたところで、次なる目的地に向かって出発です。
そしてその途中に立ちはだかるのが、恐怖の膝折坂地域です。
大通りを走っていると、恐怖の始まりを告げる看板が見えてきました。

ひらがなで書いても怖いもんは怖い。
覚悟を決めて進入しましたが、こちらからは下り坂だったので一安心です。
とはいえ下りも大したことがありません。
ふと振り返って見てみても、勾配はこんなもんです。

これが膝折坂だというのか・・・?
名前のインパクトとは程遠い緩やかな坂。
でもボクは体験してしまったがゆえに気づいてしまったのです。
あのアップダウンの激しい坂が密集する住宅地。
体と心をボロボロにしながらなんとかそこを抜け出し、やがてこの緩やかな坂に差し掛かった時、 その緩やかさに疲れた心は弛緩して油断を呼び込みます。
その時!
あの住宅地の坂で蓄積したダメージから、この緩やかな坂の最後の一押しで膝がポッキリ折れてしまうのです。
これほど巧妙な罠がありますでしょうかイヤ無い!
これこそが「膝折坂」の真実・・・。
まあそれはそれとして(切り替え早い)、この地ならではの変ポコな看板なんかも見つけました。

ひざおり歯科って!
肉を切らせて骨を断つ的な?!
この調子だと「ひざおり接骨院」 なんて年中医療ミスしてそうなところまでありそうな勢いでしたが、 今回はあくまで狛犬探しの旅でしたので、泣く泣く探すのは諦めました。
さらにこんなバス停も。

末無川って、また、 縁起の悪い。
その次が「膝折坂下」だというのだから、当然逆方向だと順番は逆なわけで、「膝折」→「末無」、 と因果関係の明らかな素晴らしいコンボが出来上がります。
さて、そんな膝折坂を下りきった突き当たりにある中華料理屋さんに、なんだか気になるメニューがありました。

右の列の真ん中くらいの「うまに丼」と「うまにそば」 が気になります。
まさか、「馬に丼」 とか「馬に蕎麦」 とかじゃないですよね・・・?
そんなネタを披露するためにも、時間もちょうどいいのでこの店で昼食といきます。
カウンターに座りメニューを見てみると、先ほど見たはずの「うまにそば」がありません。
お店のおばちゃんにどんな料理なのか聞いてみると、「ああそれはね、醤油味のあんかけで中華丼の具をかけた感じの・・・・・・ まあ広東麺ね」ってオイ!
じゃあそれを、と注文すると、「広東麺一丁ー!」 って、おばちゃん何だかすごく台無し感がするんですけどー!
名前はともかく、それで出てきたのがコレです。

なかなかの具だくさんです。
醤油味のトロリとしたあんがほんのり甘くて美味しかったです。
さらに見逃すことのできない「唐揚げ」というワードもあったので迷わず注文しました。
カウンターなので目の前の厨房が丸見えなのですが、 そこで揚げていたのは見たことの無い小さく細長いモノ。
できあがりも唐揚げっぽくないので別の料理なのかな、と思いましたが、結局それはボクのところへ運ばれてきました。

唐揚げ・・・?
衣に味が無く、すでに振りかけられている塩と、レモンやカラシを自分でつけて食べるというもので、 肉も柔らかいのにちょっとコリコリする不思議な食感でした。
美味しいですが、食べても唐揚げっぽくないです。
支払いの時におばちゃんに聞いてみたら、 なかなか売っていない鳥のノドの肉の唐揚げだということでした。
なんとなく入った中華料理屋でしたが、 変わったラーメンとレア唐揚げを食べることができてなかなか満足のいく昼食をいただくことができました。
さあ腹ごしらえもすんだところで再び狛犬探しに出発です!
てなところで次回に続く。



















































